腎臓には、血液をろ過する糸球体が腎臓1個につき約100万個あるといわれています。この糸球体全部で1分間当たり、どれくらいの血液をろ過してきれいにできているかということを腎機能の指標にしています。これを糸球体ろ過量(glomerular filtration rate, GFR)といいます。
GFRを正確に測定するには、一定量のある成分を注射して、一定の時間内にどれくらい尿にそれが排泄されるかを調べるのですが、その検査は時間がかかるので、現在では採血項目のクレアチニンという数値と年齢、性別、から計算でGFRを推測しています。これを推測GFR(estimated GFR)といいます。
eGFRの数値で腎機能を分類すると以下のようになります。
- eGFR≧90—正常
- 60≦eGFR<90—正常または軽度低下
- 45≦eGFR<60—軽度から中程度の機能低下
- 30≦eGFR<45—中程度から高程度の機能低下
- 15≦eGFR<45—高度機能低下
- eGFR<15—腎不全