朴載源 院長

朴載源(ぼく・さいげん) 院長

内科(貧血・肥満・生活習慣病など内科一般)


慶応義塾大学医学部卒業
慶応義塾大学内科(血液・感染・リウマチ内科)
立川共済病院内科
国立東京第2病院内科
米国ジョージタウン大学内科
東京医療センター血液内科
総合内科専門医
難病指定医(内科・血液内科)

貧血Q&A

Q: まず、貧血とは何ですか?

A: 内科でいう貧血とは、血液中のヘモグロビン濃度(ヘモグロビン量/血液量)が、正常値より少ない状態です。

Q: 貧血でクリニックを受診する方には、どのような方が多いですか?

A: 貧血で受診される時には、大きく二つの場合が考えられます。ひとつは、「貧血の症状」で受診される場合。もうひとつは、「採血結果の貧血」で受診される場合です。

Q: その二つでは何か違うのでしょうか?

A: 「貧血の症状」には、有名なものとして動悸・息切れ・疲れやすさ・顔色が悪いなどがあります。また、めまいや立ちくらみで受診される方も多くおられます。このような方に採血をしますと、ヘモグロビン濃度が低い方もおられますし、正常の方もおられます。

そうすると、採血が正常の方は、貧血ではありません。しかし症状 ―体調の悪さー は、実際にあるわけです。ですから、貧血が無いことが分かれば、次に貧血以外に、症状の原因を探します。それには、(採血前の)問診や診察が役に立つことが多く、時に心臓や呼吸器などの専門家にご紹介する場合もあります。

一方で、頭痛が貧血の症状と気づかずに、脳外科を受診され、採血で著明な貧血が見つかる方もおられます。内科に紹介され、適切な検査・診断に基づき貧血を治療すると、頭痛も治ります。

Q: では、採血で貧血がある場合の診療はどうですか?

A: 貧血の症状があって受診されて、採血で貧血(ヘモグロビン濃度の低下)が見つかった方、あるいは、症状は無いが、健診などの採血で貧血を指摘されて受診された方。このような方の場合、まず採血の結果から、どのタイプの貧血かを考えます。これには通常貧血の数値と同時に測定される数値を使います。

次に、その貧血のタイプに応じて、追加の検査を検討します。貧血のタイプにより、血中の鉄やビタミンといった採血や、胃カメラや便潜血検査、あるいは婦人科診察の場合もあります。白血球や血小板の検査が必要な場合もあります。

Q: 貧血と言うと、いま紹介のあった鉄欠乏性貧血が有名ですが、その他にはどのような貧血があるのでしょうか。

A: 貧血には多くのタイプがありますが、いくつか例をお示しします。

最近多いのは、「アスリートの貧血」と言われる貧血です。文字通り、マラソンなどをされるアスリートの方に、採血で貧血が見つかる例です。しかしアスリートだから病気にならないとも限らないので、「アスリートの貧血」と診断する前に、慎重に検討することが大事です。また「アスリートの貧血」と診断した後も、それこそご本人に伴走するように、経過を見ていくことも重要です。

体のどこかに慢性の炎症があることにより起こる貧血があります。これは体のどこと定まってなく、また慢性であるために、ご本人もその場所の異常に慣れてしまって、すぐには貧血と関係が分からない事が多いです。全身の診察・検査が必要な例です。

また貧血は濃度(ヘモグロビン量/血液量)の低下ですから、ヘモグロビンの減少ではなく、血液量(≒水分)の増加で起こる貧血もあります。妊娠後期に多くの妊婦が採血で軽度の貧血を示すのはこのためで、出産後自然に貧血は改善します。

しかし心不全のある方では、心不全の悪化で体に水分が貯まり、採血で貧血を示すことがあります。この場合は、心不全の治療が必要で、それにより貧血も改善します。

所で、どのタイプの貧血であっても、急速に減る場合は症状を感じやすく、ゆっくりと減る場合は自覚症状を感じないことが多いようです。正常の1/3程度まで減っている貧血の方でも症状が無いと仰ることもあります。症状と数値が必ずしも一致しないことがあります。

Q: 貧血と言っても、原因・経過は色々あるのですね。患者としては、少しでも早く貧血の原因を知りたいところですが。

A: 仰る通りです。問診に際し、できるだけ詳しく症状・経過をお聞きすることが、より早く正確な診断への近道です。特に以前の採血結果があれば、ご本人と一緒にその経過をたどるだけでも、かなり診断に近づきます。

Q: 追加の検査や治療が必要になった場合、紹介を受けることはできるのでしょうか?

A: 他院で検査・治療が必要な場合は、ご自宅や職場の近くなど、その他ご本人のご希望をお聞きして、適切な病院・クリニックにご紹介するように致します。

学生の運動選手の貧血については、恩賜財団済生会の記事をご参照ください。運動選手の貧血に対し鉄剤を静脈注射した場合の鉄毒性については、日本陸上競技連盟のガイドラインをご覧ください。

ただし、「アスリートの貧血」の診断に関しては、中年以降では、胃腸や婦人科疾患による貧血も起きやすくなるため、学生とは診断過程が異なります。また、学生では、体質性(遺伝性)貧血の方も稀におられます。

花粉症を防ごう・治療しよう👓

 

暖かくなって、花も咲き始め、外出が楽しくなる春に、家の外に出るのが辛い方々がいます。
目の痒み・涙・鼻詰まり・鼻水・くしゃみで、夏に向かう楽しいはずの数カ月を、憂鬱な気持ちで迎える方が、沢山居られます。
花粉を避けるために、コロナに関係なく、マスクを使い続けると決めてる方も居られるでしょう。
マスク以外に花粉を防ぐ方法として、眼鏡も有効と言われています。眼鏡を掛けると40%花粉の暴露を減らせると言われています。視力の正常な方ならば、いわゆる伊達メガネ。(ただし、度は入れなくても、レンズは抜かないで下さい)
当院では、薬による治療(点鼻・点眼・内服)を行っております。花粉症だからと諦めずに、ご相談してみて下さい。

マスクやメガネの効果については、
花粉症環境保健マニュアル2022(環境省)をご覧ください。

朴載源院長 一般内科で診療する症状・疾患:

健診結果異常・貧血・生活習慣病(肥満・高血圧・糖尿病)・体調不良・胸痛・腹痛・喘息・アレルギー・体重減少など内科一般と、血液難病。

アクセスマップ

〒169-0072 東京都新宿区大久保1-11-3 大東ビル3階

電車・地下鉄をご利用の場合

東新宿駅
大江戸線:光が丘・練馬・都庁前・新宿・青山一丁目・六本木・大門・勝どき・門前仲町・新御徒町・春日・新宿西口
副都心線:渋谷・新宿三丁目・西早稲田・池袋・小竹向原・和光市

西武新宿駅
西武新宿線:高田馬場・鷺宮・上石神井・田無・花小金井・東村山・所沢・狭山・本川越

新大久保駅
山手線:高田馬場・上野・秋葉原・東京・新橋・品川・恵比寿・渋谷

大久保駅
中央線:神田・中野・荻窪・吉祥寺・国分寺・立川・八王子
総武線:代々木・四谷・飯田橋・お茶の水・錦糸町・西船橋

バスをご利用の場合

「東新宿駅」バス停
都バス「宿74」:新宿駅西口・都営戸山ハイツ前・国立国際医療研究センター前・若松町・東京女子医大前
都バス「早77」:新宿駅西口・新宿駅東口・早大理工前・学習院女子大学前・高田馬場二丁目・早稲田
都バス「池86」:渋谷駅東口・渋谷駅西口・表参道・新宿伊勢丹前・高田馬場二丁目・学習院下・池袋駅東口・池袋サンシャインシティ
都バス「宿75」:新宿駅西口・余丁町・東京女子医大前・合羽坂下・四ツ谷駅前・麹町四丁目・半蔵門・三宅坂
都バス「高71」:高田馬場駅前・学習院女子大学前・河田町・市ヶ谷駅前・九段下

「南通り」バス停
関東バス「宿01」:新宿駅西口・目白五丁目・江古田一丁目・丸山営業所
関東バス「宿05」:新宿駅西口・北新宿・中野駅・中野区役所・東京警察病院北門前・野方駅
関東バス「宿08」:新宿駅西口・大久保駅・小滝橋・落合駅・中野六丁目・中野けやき通り・中野駅
関東バス「宿04」:新宿駅西口・北新宿・東中野二丁目・中野駅・高円寺通り・阿佐ヶ谷営業所

「大久保二丁目」バス停
 都バス「橋63」:大久保駅前・都営戸山ハイツ前・牛込柳町駅前・市ヶ谷駅前・永田町・霞が関・内幸町・新橋駅前
都バス「飯62」:新大久保駅前・戸山町・牛込神楽坂駅前・飯田橋・都営飯田橋駅前